富士寄生火山 高鉢山 2009年10月4日

所要時間 高鉢駐車場(上)−0:03−車道を離れる−0:09−高鉢山−0:12−車道−0:03−高鉢駐車場(上)



 小天狗塚、アザミ塚から下山後、まだ時間があるので富士山スカイライン沿いの山名事典記載の寄生火山に足を伸ばすことにする。一番距離があって途中に谷があって直線的に登れなさそうなのが茗荷岳だが、濡れた藪を長時間漕ぐのもイヤなので後日とし、今回は道路から近い高鉢山と高山を狙うことにした。夏場は富士登山で渋滞するであろうスカイラインもこの時期はスイスイだ。問題は途中に車を置ける場所があるかで、スカイライン入口には路上駐車禁止の看板が出ていたくらいなので、駐車場所はあまり無いのかもしれない。

2つ目の高鉢駐車場に車を置いた 9.4kmポスト付近から尾根に取り付く

 スカイラインに入ってウネウネ登っていくとポツポツと狭い駐車スペースがあり、これなら邪魔にならずに駐車できそうだ。まずは高鉢山目指して車を走らせる。GPSで残距離を見ながら一番近い駐車場を探しながら進むと、道路右側に出てくる広い駐車場のうち2番目の高鉢駐車場であった。高鉢駐車場は2つあり、手前側の駐車場はまだ高鉢山取り付きまで距離があり、次の高鉢駐車場は取り付きを少し行き過ぎるが手前に駐車場よりずっと近い。この時期はキノコ取りなのか駐車場はいっぱいだったが、真ん中のスペースなら他の車の邪魔にならないのでそこに置いた。GPSによるとここから山頂までの距離は約600mであった。

車道から見下ろした尾根。藪は無さそう 下ってきた法面

 舗装道路を歩いて下り、GPSの残距離が最も少なくなる場所を探して南側を見て山頂らしき高まりがないか探したが、背の高い樹林で全く分からなかった。尾根も広くて地形がイマイチはっきりせず、それこそ適当に下ってみることにした。9.4kmポスト付近から車道を離れて苔むした法面を下って尾根に下り、あとはできるだけ高そうな場所を探しながら下っていく。幸いにして尾根上には笹はなく、シラビソ、広葉樹が入り混じった樹林が広がっていて潅木もなく歩きやすい。

ヌタ場は3箇所あった 稜線上には明瞭な鹿道

 ここもかなり鹿が多いようで鹿道が縦横無尽に走り、ヌタ場も3箇所ほどあった。鹿の角が落ちていないかキョロキョロしながら歩いたが発見できなかったが、この鹿の多さなら丹念に探せば拾えそうな感じがする。

全行程でこんな感じの樹林が続く この目印が車道から続いていた

 こんなマイナーなピークでも訪問する物好きが他にもいるようで、青い荷造り紐の目印が点々と続いていた。広い尾根であるがそこそこ分かりやすい地形をしているので、目印が無くても問題ない。なんて言っても帰りは登りだから高い方目指して歩けばどこかで車道に出る。

開けた場所に出ると山頂は近い 標石が転がったこの付近が山頂

 3つ目のヌタ場を過ぎると樹林が少し切れて草地になり、肩のように水平移動となった。GPSの残距離も100mを切っており、稜線上の鹿道を辿って南下すると、草地の南端近くで地面に標石らしき直方体に整形された石と、文字が消えた(それとも元々何も書かれていない?)白い板が置かれていた。GPSもこの付近が山頂と表示しており、高鉢山山頂としてよかろう。帰ってから気付いたのだが高鉢山山頂には三角点があり、知っていれば探したのだが。草は薄くて足で掻き分けなくても簡単に三角点を発見できただろうに。標石近くの木に赤テープを巻いておいた。

 帰りは同じルートを戻った。予想に反して藪が無くて助かった山だったが、たぶんこれよりちょっと標高が落ちると笹薮なんだろうなぁ。

 

 

2000m未満山行記録リストに戻る

 

ホームページトップに戻る